totorontantan’s diary

訪問看護師始めました♬         じっくりゆったりしっかりと❕

初めてのお看取り 訪問看護

昨日、訪問看護に行っているホームホスピスで初めてのお看取りをしました。

訪問看護を始めてからの1か月間で、一番回数多く訪問に入った方でした。

 

医療者は人の死に慣れる

とよく言われますが、そんなことは全然なく。。。

 

一昨日は

退院前カンファレンスでお会いした方が退院前に病院で亡くなられ

3日前は

訪問看護に入っていた方が肺炎で入院先の病院で亡くなられ

 

立て続けに初めてのお別れと、目の前でのお看取りを体験することとなり

とても哀しく、帰宅後も哀しい気分をひきずっていました。

 

もっともっと、痛みを緩和出来たらよかった

もっともっと、心地よいケアを出来たらよかった

もっともっと、家族に寄り添えればよかった

もっともっと、、、

 

いろいろな無念がよぎりました。

 

一晩明ければ、落ち込んでいる暇もなく訪問へ行き、あれやこれやと悩む

日常が訪れました。

 

 

 

私の母はくも膜下出血(脳幹出血)で突然倒れ、

病院へ駆けつけた時にはもう話も出来ない状態でした。

哀しくて苦しくて後悔ばっかりで息を引き取るまで泣きどおしでしたが

ICUの看護師さんが、母のことを「どんな人だったんですか?」と質問してくれて

「太陽、ひまわりみたいな人でした」と話すことで

ただただ苦しい気持ちがふと軽くなりました。

 

目の前にいる母はもう寝ているだけだけど、

元気なころの母を思い出し、その思い出を語る事で母が生きた証を得たような

何とも言えない気持ちになったのがとても印象的でした。

 

 

その経験から、

訪問看護をするにあたって、利用者様がどのように生活してこられて

現在何に悩まれて、どのような夢や希望を持っておられるか、

それをご本人様、ご家族や近しい方と共有、確認しながら関わっていくようにしています。

 

ただただ過ぎていく日常の中でも

その人その人の希望、喜び、苦しみは小さなことから大きなことまで盛りだくさんで

全部拾う事はもちろんできなくても、一コマ一コマの歩みを積み重ねていくことが

人生、生活なのだと思うからです。

 

どこかの一歩を一緒に歩んだり、悩んだりさせて頂くことが

関わる人の人生と自分の人生の一コマとなり、生きた証となることは

とても有意義なことで、仕事で直に人と関われることは

とても貴重なことだと、訪問看護を始めてあらためて心から思うようになりました。

 

専門的知識、技術はまだまだこれから学ぶことがたくさんありますが、

人に関わるこの仕事をするにあたり、根っこはふれ合いだという事を忘れずに

訪問看護師としてこれからも成長していきたいと思います。